いたみ [イギぴょん]

iggy 201103.jpg

こんにちは
イギぴょんの飼い主、ちろるです。

今日は
「痛みを和らげるのになぜステロイドを使うのか?」

というテーマについてお話ししますね[わーい(嬉しい顔)]

イギぴょんのお尻の肛門周囲腺腫の痛み。

その癌性疼痛の原因として、
次のようなものが考えられているみたいです。

1、炎症性疼痛
2、侵害性疼痛
3、神経損傷による疼痛

1、2は癌により、炎症症状が起こって、
その炎症などが、
侵害受容器を刺激しておこる痛み。

3は骨などに走っている神経を傷つけたり、
圧迫したりしておこる痛み。

イギぴょんの場合、
ステロイドはこの炎症を抑えるために投与されてるようです。

直接痛みを抑えるわけではなく、
間接的に痛みを抑えるため、
ホスピスなどで、
「鎮痛補助薬」と位置づけられています。

ちろるも
「ステロイドは癌の増殖も抑えるよ」
とうちの教授から聞いています
(間違いなく専門家によって意見が分かれるでしょうが(^_^;))。

万能に痛みを抑えることはできないにしても、
フェノバールとうまく組み合わせて痛みを抑えてあげたいと思います。

それにしても、
痛みのしくみって謎が多いですね。

頭痛も歯痛もその仕組みは解明できてないですしね。
有力な説はありますが。

癌の痛みも、
わかっていないこと、多いんでしょうね。

もしかしたら
獣医さんは
よいと学会で聞いてきたものを
手探りで投薬しながら、
臨床経験を積み重ねてこの投薬メニューにたどり着いたのかもです。

あまりエビデンス(根拠)は
感じられなくても、
意外に効いてしまう薬はなぜかありますね。

そして同じオペでも
術者の気合いの力で予後ががらっと変わってしまうケースも(^_^;)。

ふしぎだわ~。

iggy201105 2.jpg

写真のイギぴょんは
今年3月頃のものです。

ちなみに
現在、イギぴょんは爆睡中。

今日は痛みもなく、
穏やかに過ごせそうです。
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